ヤロウ

心身の強壮作用に優れた精油

伝説では、トロイア戦争で傷ついた兵士たちのけがの治療や血止めに用いられたというヤロウ。ギリシャ神話では、ギリシャ軍の英雄アキレウスが、トロイア戦争で傷ついた兵士たちをこのハーブを使って手当をしたと伝えられ、このことからアキレウスにちなんだ学名(Achillea)がつけられました。ヤロウの精油は、強い抗炎症作用をもつカマズレンという成分による、美しいアズレンブルーが特徴です。軽い甘さをもったスパイシーな香りは、気力がなえたときに元気をくれるといわれ、疲れて身体が弱ったときには免疫力を高める働きとともに、心身の強壮剤としても役立ちます。

ヤロウ写真1ヤロウ写真2ヤロウ精油写真

ヤロウのデータ

学 名
Achillea millefolium
英 名
Yarrow
科 名
キク科
抽出部分
花のついた先端部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
アルバニア、カナダ、ハンガリー、ブルガリア
主成分
サビネン、カマズレン、ピネン
香りのタイプ
ハーブ系
香りの特徴
ほんのりと甘く、スパイシーな香り
ノート
ミドル
使用上の注意
強力な精油で頭痛を催すことがあるので、長時間の使用を避けること。妊娠中の使用を避ける。キク科アレルギーのある場合は使用を避ける。

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ヤロウの効果・効能

主な作用

強壮作用、去たん作用、解熱作用、刺激作用、止血作用、収れん作用、消炎作用、消毒作用、胆汁分泌促進作用、鎮けい作用、利尿作用

心への作用

鎮静・刺激作用などにより、心がなえたり、無気力になったときに活力を与えてくれます。

過度の緊張・ストレス・不眠

身体の作用

汗、利尿作用などにより、発熱をともなう風邪のときに熟を下げ、汗による浄化・冷却作用を促します。強壮作用などにより、身体全体の免疫力を高めて感染症を予防します。またホルモン調整作用などにより、生理不順を正常化し、生理痛や更年期障害などの症状をやわらげます。

風邪・発熱・頭痛・動脈硬化、血栓症・食欲不振・下痢・静脈癌・月経不順、PMS・月経痛・更年期障害

肌への働き

抗炎症作用などにより、切り傷やあかぎれなどの治りを促進する。

湿疹・やけど、切り傷・ニキビ・頭皮の強壮・育毛・敏感肌

おすすめの利用法

芳香浴、マッサージ、スキンケア

相性のよい精油

柑橘系、ウッディー系。

特に合う精油

ベルガモット、シターウッド、カモミール、ジャーマン

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