ミルラ

肌の老化を防ぐ効果もある高価な精油

ミルラはムスクにも似た独特の香りが、気分を落ち着かせ、神経をとぎすましてくれる精油です。古くからお香として使用されていた記録が残っています。古代エジプトでは、太陽崇拝の儀式の薫香として使用していました。殺菌・消毒作用があるため、ミイラにする遺体の防腐処理にも使われており、このことからミルラが「ミイラ」の語源であるという説もあります。また、ギリシャの兵士たちは戦争へ行く際、ミルラを傷の出血を止めるのに役立てたといわれています。抗酸化作用や収れん作用によって、肌の老化を防ぐ効果もあります。希少価値が高く、現在でも高価な精油です。

ミルラ写真1ミルラ写真2ミルラ精油写真

ミルラのデータ

学 名
Commiphora Myrrha
英 名
Myrrh
科 名
カンラン科
抽出部分
樹脂
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
ソマリア、中東、インド
主成分
エレメン、シンナムアルデヒド、オイゲノール
香りのタイプ
樹脂系
香りの特徴
スモーキーでスパイシーな香り
ノート
ベース
使用上の注意
妊娠中の人や子供への使用は避けること。香りが強く残りやすいので、手や衣服につけないようにする。

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ミルラの効果・効能

主な作用

強壮作用、去たん作用、駆風作用、健胃作用、殺菌作用、子宮強壮作用、刺激作用、収れん作用、消化促進作用、通経作用、デオドラント作用

心への作用

心 無気力なときや落ち込みが激しいときに鎮静作用があるので、強い不安や、恐怖、悲しみをやわらげるのに有効です。刺激作用もあり、気持ちが明るくなります。無気力を脱して気持ちを奮い立たせたいときに役立つ精油です。

無気力・気分を高揚させる

身体の作用

優れた殺菌・消毒作用があり、口内炎や歯肉炎、歯槽膿漏など、口腔と歯茎のトラブルに有効です。さらに健胃作用もあるので、胃の不調による口臭を防いでくれます。抗ウイルス作用もあるので、風邪などの症状緩和にも役立ちます。また、催淫作用もあるといわれ、インポテンツなどの性的障害にも効果を発揮します。

風邪・気管支炎・せき・下痢・肝炎・食欲不振・尿の出をよくする・無月経、少量月経・口臭

肌への働き

殺菌・消毒作用や癒傷作用があり、じくじくした傷やなかなか治らない傷に効果を発揮します。かゆみや炎症を緩和する成分も多く含んでおり、乾燥によるかかとのひび割れやあかぎれの症状をやわらげる効果も期待できます。

浸出性の創傷・湿疹・水虫・床ずれ

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア

相性のよい精油

粘度が高いので香りの保留剤にもなります。パチュリやサンダルウッドとのブレンドは、催淫作用を高めるのにも効果です。ラベンダーやベルガモットとの組み合わせは、心をゆったりと落ち着かせるのにおすすめです。

特に合う精油

クローブ、パチュリー、サンダルウッド

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