シナモン

風邪などの感染症に非常に効果な精油

ニッキの名でおなじみのシナモンの葉から採れる精油は、スパイスよりも濃厚で、より個性的な香りがします。無気力や抑うつ状態になった気持ちを刺激して、助けになってくれる精油といわれています。強い殺菌作用をもつオイゲノールが含まれているため、衣類の虫よけやカビ防止に用いられ、梅雨時のじめじめした空気をさわやかにしてくれるルームフレグランスとしても人気です。古代、シナモンはインド、中国、エジプトの重要な交易品でした。シナモンの精油は全体的に強壮作用を示します。特に呼吸器系への強壮作用に優れ、風邪などの感染症に非常に効果を発揮します。

シナモン写真1シナモン写真2シナモン精油写真

シナモンのデータ

学 名
Cinnamomum zeylanicum
英 名
Cinnamon
科 名
クスノキ科
抽出部分
花蕾、樹皮、葉
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
スリランカ、マダガスカル、インド
主成分
リナロール、シンナミックアルデヒド、オイゲノール
香りのタイプ
スパイス系
香りの特徴
甘くピリッとスパイシーな香り
ノート
ベース
使用上の注意
妊娠中や授乳中、生理中の使用は避けること。また、子供への使用も避けたほうがよい。皮膚や粘膜への刺激が強いので、濃度に十分注意すること。

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シナモンの効果・効能

主な作用

強心作用、駆風作用、健胃作用、殺虫作用、刺激作用、止血作用、収れん作用、消毒作用、鐘けい作用、通経作用、腐食作用、腐敗防止作用

心への作用

刺激作用があるので、疲労・衰弱した心に活力を与えて孤独感からの脱却を助ける効果があります。何か新しいことを始めたいとき、すべきことがあるのに気力に欠けるときなどに適した精油です。落ち込んでいるときに、前向きな気分になれます。

神経衰弱・リフレッシュ

身体の作用

消毒作用があり、呼吸器系や消化器系、ウイルスに対する抵抗力をつけます。風邪など感染症の症状を緩和するのに有効です。健胃作用や駆風作用もあるので、腸内の感染症や消化不良、胃痛、おなかの張りなどの症状にも効果を発揮します。

呼吸器系の強壮・発熟・風邪、感染症・消化器系の感染症・下痢・消化不良・仙痛、胃痛・胃液の分泌の促進・関節痛、リウマチ・少量月経

肌への働き

穏やかな収れん作用があり、緩んだ組織を引き締める働きをするので、肌のケアに適しています。ただし皮膚刺激の強い精油なので、十分に希釈して使うこと。感染症の緩和作用があるので、水虫やイボのケアにも有効です。炎症を抑える働きもあるので、虫さされにも効きます。

肌を引き締める・イボ

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント、スキンケア

相性のよい精油

心を元気にしたいときは、オレンジ・スイートなど柑橘系との組み合わせがおすすめです。風邪の症状緩和にはラベンダーを。しわやたるみの気になる肌にはフランキンセンスと、脂っぽい肌にはサイプレスとのブレンドが適しています。

特に合う精油

オレンジ・スイート、ベンゾイン、フランキンセンス

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