イランイラン

濃厚で甘く官能的な香りの精油

タガログ語で「花の中の花」という意味を持つイランイランは、6~20mほどに成長する高木です。イランイランの香りは非常にエキゾチックな印象で、一気に緊張感を解きほぐし多幸感を与えるほどの甘美さです。そのエキゾチックな香りにはリラックス作用や催淫作用があるといわれ、セクシーな気分を高める効果もあります。香り高い「香料の木」として知られ、熱帯地方ではココナッツオイルにこの精油を合わせてヘアケアに利用されています。また、黄色、ピンク色、藤色の花があり、黄色の花の精油が香りもよく、最高品質とされています。

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イランイランのデータ

学 名
Cananga odorata
英 名
Ylang-ylang
科 名
バンレイシ科
抽出部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
マダガスカル、タヒチ、インド
主成分
β-カリオフィレン、酢酸ベンジル、リナロール
香りのタイプ
フローラル系
香りの特徴
甘く濃厚な香り
ノート
ベース
使用上の注意
過度に使用すると、頭痛や吐き気を起こすこともある。また、敏感な肌には刺激が強すぎるので、使用は避けること。

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イランイランの効果・効能

主な作用

強壮作用、血圧降下作用、抗うつ作用、催淫作用、消毒作用、鎮静作用

心への作用

アドレナリンの分泌を抑制し、神経系をリラックスさせて、幸福感をもたらします。心拍数を下げる作用があるため、緊張感から解放されて心が穏やかになります。心配事や不安、怒り、恐怖、ストレスなど負の感情を抱いているとき、元気ややる気を出したいときにもおすすめです。

ストレス・不安・興奮を鎮める

身体の作用

ホルモンのバランスを整える作用があるので、生殖器系の障害に有効です。月経による痛みを緩和したり、月経不順や更年期障害の改善にも効果を発揮します。インポテンツや冷感症といった性的障害にも使用されます。また、鎮静作用があるため、過呼吸や頻拍(過度に早い心拍)を抑制したり、高血圧の改善にも有効です。

消化器の感染症・血圧を下げる・過呼吸・頻脈・子宮の強壮・女性の不調全般の緩和・性欲を高める・冷感症、インポテンツ

肌への働き

皮脂の分泌を調整する作用があるので、乾燥肌の人にも脂性肌の人にも適しています。にきびの予防やケアにも。また、強壮・刺激の効果が頭皮に働きかけ、毛髪の成長を促します。

頭皮の強壮、育毛・髪を丈夫にする

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア

相性のよい精油

甘くて濃厚な香りが気になるなら、オレンジ・スイート、グレープフルーツなどの柑橘系とブレンドするとさわやかです。そのほか、ラベンダー、ジャスミンなどのフローラル系、サンダルウッド、パチュリなどのオリエンタル系とも合う。

特に合う精油

ベルガモット、ラベンダー、ローズ

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