べチバー

心に静寂をもたらすスモーキな香りの精油

インド・タミル語で「掘り起こした根」という意味をもつベチバーは、その強い鎮静作用から「静寂の精油」として知られています。スモーキーな香りはストレスと緊張に対する万能薬として、心を落ち着かせてくれます。また、この精油はほかの芳香とよくなじみ、香りを長持ちさせることから、香水の原料としても広く利用されています。原料となる根が古いほど品質のよい精油が採れるといわれ、精油も同じように年とともに質が向上します。防虫効果があることで古くから知られており、この植物の根を粉にしてサシェに入れ、織物の防虫剤として使用していました。また、非常に優れた鎮静作用があり、催淫作用もあるといわれています。

べチバー写真1べチバー写真2べチバー精油写真

べチバーのデータ

学 名
Vetiveria zizanoides
英 名
Vetiver
科 名
イネ科
抽出部分
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
インド、タヒチ、ブラジル
主成分
ベチベロール、ベチボン、ベチベン
香りのタイプ
エキゾチック系
香りの特徴
土を感じさせる深みのある甘い香り
ノート
ベース
使用上の注意
香りが強く持続性も高いので、手や衣服につくと落ちにくい。妊娠初期や乳幼児への使用は避ける。粘度が高く固まりやすい。

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べチバーの効果・効能

主な作用

強壮作用、抗神経障害作用、催淫作用、消毒作用、鎮静作用

心への作用

優れた鎮静効果があり、高ぶった神経を鎮めます。環境が変わったときや人前で発表したりするときなど、ストレスや緊張にさらされている場合に優れた効果を発揮。気分がピリピリしているときや、感情の起伏が激しく情緒が安定しないときにもおすすめです。ストレス性のめまいや不眠の解消にも有効です。

ストレス・心を落ち着かせる・緊張の緩和・不眠

身体の作用

中枢神経に働きかけて、免疫機能を強化する働きがあります。ストレスや疲労で免疫力が低下しているときに。また、胃腸の働きが弱まって、消化不良を起こしたり、体重の減少や貧血にも効果を発揮。関節や筋肉のこわばりをほぐして、血行をよくする作用があるので、痛みやリウマチの症状改善などにも有効です。

免疫力を高める・筋肉痛、肩こり・関節炎・ねんざ、打撲・リウマチ・生殖器系の強壮

肌への働き

抗炎症作用があり、にきびやかゆみ、肌荒れなどの症状を媛和する効果があります。

ニキビ

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント、ヘアケア、スキンケア

相性のよい精油

サンダルウッドやイランイランなど、濃厚な香りとのブレンドは、心を落ち着かせます。甘く華やかなローズと合わせれば、しっとりと落ち着いた香りになります。クラリセージやラベンダーなど、すっきりとさわやかな香りと合わせれば、香りに深みが出ます。

特に合う精油

イランイラン、ローズ、、フランキンセンス

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