フェンネル

性特有のトラブルに効果的な精油

フェンネルは、栽培の歴史がもっとも古い植物のひとつで、古代のエジプトやギリシャでも健胃作用や解毒作用のあるハーブとして重宝されていました。料理のスパイスとしても有名で、ヨーロッパでは魚料理やピクルスの香りづけに、インドではカレーのスパイに、また中国の代表的なミックススパイスの五香粉の原料としても利用されています。精油に含まれる成分のアネトールは、女性ホルモンと似たはたらきをして、生理不順更年期障害などさまざまな女性特有のトラブルに役立ちます。また消化活動を助けたり、身体を浄化したりする作用にも優れています。

フェンネル写真1フェンネル写真2フェンネル精油写真3

フェンネルのデータ

学 名
Foeniculum vulgare
英 名
Fennel
科 名
セリ科
抽出部分
種子
抽出方法
水蒸気蒸留法
主産地
スぺイン、フランス、ブルガリア、ハンガリー、アメリカ
主成分
アネトール、フェンコン、エストラゴール
香りのタイプ
ハーブ系
香りの特徴
甘くてスパイシーな香り
ノート
ミドル
使用上の注意
皮膚を刺激することがあるので濃度に注意すること。妊娠中の使用を避ける。

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フェンネルの効果・効能

主な作用

緩下作用、強壮作用、去たん作用、解毒作用、健胃作用、殺虫作用、消炎作用、消毒作用、鎮けい作用、通経作用、発汗作用、利尿作用

心への作用

強壮作用があり、緊張やストレスを緩和して、怒りなどの感情を鎮めたり、張りつめた神経をほぐして心を安定させる効果があります。逆境にあるとき、それに立ち向かう勇気を与えてくれる精油です。

精神力を与える

身体の作用

消化を促す作用があるので、食べ過ぎや飲み過ぎの不快感がやわらぎます。利尿作用や磋下作用もあり、体内から毒素を排出しやすくしてくれるので、むくみやセルライトの予防・解消にも有効です。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあり、月経不順や更年期、PMSなどの症状改善にも効果を発揮します。

腸の張り、腸内ガスの排泄・便秘・仙痛、胃痛、潰瘍・消化不良、二日酔い・食欲を抑える・胃腸炎・呼吸のリズムの乱れ・膀胱炎・風邪・月経痛・月経不順、PMS・更年期障害・筋肉の痛み・むくみ・性欲を高める

肌への働き

肌を浄化・強壮する働きがあり、しみやしわ、たるみを予防します。肌のくすみをなくして、潤いと弾力を取り戻すのに有効です。体内から毒素を排出する作用があるうえ、殺菌・消毒作用によって肌を清潔に保つ効果もあるので、にきびの予防にも役立ちます。

発汗をよくする・肌を柔らかく滑らかにする

おすすめの利用法

芳香浴、入浴、トリートメント、スキンケア

相性のよい精油

さっぱりした香りとなじみやすく、消化器の不調を改善するレモンやローズマリー、リラックス効果を高めるラベンダーがおすすめです。また、サンダルウッドなどの甘く濃厚な香りをすっきりと使いやすくしたいときにもよいでしょう。

特に合う精油

レモン、ラベンダー

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